Star Tales星の物語
「誰でも書けるショートショート講座」。
そこで生まれた23の物語を、
毎月2~3 作品ずつ、少しずつ公開していきます。
読むたびに、ちょっと不思議で、
ちょっとやさしい気持ちになれる。
そんなお話たちです。
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ペンネーム:M.K色を選べる宇宙船
宇宙から光のかたまりが落ちてきた。「なんで…?!」よく見ると小さな宇宙船だった、まわりは暗いからすごく光っている。乗ったらどこかにでも行けるのかな?気持ちが落ち込んでいたから、これに乗って遠くに行こうと思った。自分の気持ちがわかっているかのように勝手に飛び始めて、だんだん高くのぼっていく。すると、どこかで聞いた、なつかしい声が聞こえる。そしてうっすら明るい感じ。あたりを見てさがすけれど何も見えない。急に宇宙船は止まり、ドアが開いて未来の駅がでてきた。そこには未来の自分がいた。笑顔で家族と暮らす自分が見える。そして気が付いた!それは、なつかしい祖父の声だった。明るいにじ色に見た。けれどすぐまた暗くなり動きだす。不思議な出来事!けれどなぜか一瞬の記憶!戻れば、きれいな星空が広がるだけ…。
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ペンネーム:彗星あくびする彗星
僕は彗星、僕を撮影するために、たくさんの人間が集まってカメラを構えている。 僕からしたらただ「あくび」をしながらゆっくりと泳いでいるだけなのに、そんな人間を見ていたら、なんだか楽しくなってきた。 本気を出したら撮影ができるかな。
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ペンネーム:ちゃまめうさぎたわわ
ある村に満月の夜、大量のうさぎがぶら下がる大木がありました。昔はたった一羽だったのに、いつの頃から一羽二羽…今では百羽を超えるうさぎがぶら下がっています。 それを見た人々は気持ち悪がったり、不吉なことの前触れではと怖がったり…。 ただ、うさぎが増えるとともに良いことも。朝になると大木の下に大量のおもちが残っていました。とってもおいしいうさぎもち。 一羽より百羽、うさぎのもちつきも皆で効率的に行う時代になったのです。そんな月産おもちが話題となり、月旅行の定番土産となったとさ。 おしまい
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ペンネーム:ウパぬめぬめ 天の川
ウーパールーパーを飼っている人だけが見える天の川の真実。みなさんはご存知だろうか。実はあの天の川の輝く星々の一つ一つはウーパールーパーなのだ。ぬめぬめしているので他の星とぶつからず、種類もいくつもあり、地上からはとても美しく見える。時々、ウパ星人がエサをあげるがつい忘れるととも食いをして大きさが変わることもある。手足が切れやすく、切れて落ちると流れ星となり地上に降り注ぐ。でも大丈夫、ウーパールーパーなので再生することができる。 さて、ではなぜウーパールーパーたちは、あの天の川の場所にいるのだろうか。実は、他の宇宙の場所がもっとぬめぬめしていて留まっておられず、天の川の場所へ戻されてしまうのだ。というわけで、他の星座の星たちは、足が生えていて、留まる方法を知っている。その方法は「正座」なのである。
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ペンネーム:ヨーコ・Mおいしい流れ星
空のかなたに古い流れ星工場があるのを知っている人は少ない。工場主は流れ星をつくっている。星型の、ハート型の、ダンゴ型の、猫型の、さまざまな形の流れ星を。そして悲しみにくれている人に届けているのだ。流れ星は宇宙を流れながらこんがりと焼かれてゆく。ちょうどよく焼かれたころ、宇宙は甘いにおいに満たされる。 ところが、工場主はすっかり老いて、製造機械もすっかり老朽化している。もう何億年たったのだろう。このごろは放出する方向にも、届けたい人への距離の計測にもわずかな誤差が生じはじめている。したがってたくさんの流れ星は灰となって消えてゆき、時々地球にぶつかって人をおどろかせたりする。 さて、首尾よくこんがりと美しくできあがった流れ星は、深夜さびしくて眠れない人の窓辺にそっと届く。 運のいい夜には、甘くおいしい香りもともに……
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ペンネーム:とうがねイチゴ地球防衛軍のはなし
みなさんは「イチゴ地球防衛軍」を知っていますか?世界中のイチゴ好きな人が結集したエイリアンと戦う戦士のことです。 イチゴでできた宇宙船に乗り、イチゴの望遠鏡で日夜エイリアンを探しています。 彼らには得意の作戦があります。 ホイップクリームのブラックホールにパウンドケーキ星が吸い込まれる瞬間をねらって、イチゴ弾をそこへ向けて発射すると、ブラックホールから沢山のショートケーキが飛び出てくるのです。そのショートケーキを食べに集まってくるエイリアンを激退するのです。 しかし、困ったことに隊員は、ブラックホールから出てきたショートケーキを食べすぎて全員太っているのです。 イチゴ狩りでイチゴのバッジを付けた、健康診断が大嫌いな太った人を見つけたら、おそらくイチゴ地球防衛軍の隊員なので、ねぎらいの声をかけてあげてくださいね!
